エロゲ言説史観とかなんとか

某所IRCで久々に盛り上がってみたので適当に編集してお送りします。私(white)以外の名前は適当に匿名化済み。

効率化

A: http://otaku-massigura.notwork.jp/fuck_gindokei20061117.jpg
A: おたくまっしぐらがたいへんなことに
B: そもそも発売日からバグだらけで(以下略
A: 通常盤ねw
B: ああ、そういえば17日だったっけか
B: 最近のゲームは吉理吉理ばっかりであれだけどな
C: きりきりまいよ
white: 吉里吉里ばっかになるのはコスト削減のためにはむしろ望ましいことだと思うぞ。
B: まあ、そうなんだけどね。最近の低価格型DLゲームの流行は吉里吉里の貢献が著しい分野だし
white: 誰かがカッとなってオーサリングツールを作るのが今後望まれる方向性なんじゃないかと少しだけ思うが思うだけ。
B: ただ、バカがいないと世の中が面白くなくってさ(笑
white: それはバカに任せておけばいいのよ。AgeとかLittlewitchとか
white: プラットフォームがいじれない状態でその上に乗せるもので工夫する連中と、土台からいじっていろいろやる馬鹿と、その両方がいてでもって適当に文化交換があればそれでいいじゃない
B: 残念ながら前者の存在も疑わしい昨今だがね
white: 前者に付いてはプレイヤーが多過ぎて*1過当競争になってるのが問題とかかのう。
white: 中の人に工夫するだけの余裕がない。あとはまあ、そういう寒い環境になると頭いいやつは引っかき回しに入って行かないよね、とか。
B: それでもまだNscripterのゲームを見かける始末だしな(ぉ
white: (スクリプトを書く人の)機種転換訓練はそう簡単ではないでしょ
B: そういうゲームはNscripterで十分な表現水準にとどまっているから、わざわざ変える必要性がないってのもあると思うけど
white: リソース(画像、音等)の確保予算が足りない、とかいう可能性もあるかな。
B: リソースっていうか、表現を練りこむ時間というか、余裕がないのはわからないでもないけど
white: それは車輪の両輪と言うか、要は余力のなさがその両面に出てきてるんだというのが正しい気もするが。

工学が 必要なんじゃ あるまいか

white: あとはあれだ。ちゃんとした先行作品の技術分析とかが行われていないから、そのへんにも問題がある気がする。
B: しかも、それでも○○があるからとりあえずは売れるってのが免罪符になっている側面は否めないのかも。そーゆー意味ではユーザの責任といえなくもない。
white: ……まあなんだ、数年前の日本でそのへんに目を向けた仕事をした可能性のあった奴らとして俺らが有力候補のひとつだった可能性はあるわけだが。
B: その後やってきた、東君一派に島をぐちゃぐちゃにされてしまった気がしないでもないけど(笑  まあ、俯瞰的に歴史を見る試みについては http://rosebud.g.hatena.ne.jp/ 界隈でなにやらやられているようなので(実は中身はきちんと見ていないけど)
white: んー。これ(も)、基本的に文系言説じゃない? 「東氏の一派」もそうだったけどさ。それとはちょっと軸のずれた、 工学的な視点*2をベースにした考察がないと、現場には還元されないと思うのよ。

OPムービー製作戦線

B: 社氏のOPムービーも最近はキレがないし
white: OPムービーのそれはなんだろう、作ってる側は同じ仕事を続けてるだけなんじゃないかと思うのだけど。
B: そ、MAD時代の再生産
white: あとは本物の映像作家(具体的には新海誠)の投入という暴力的な作戦で、戦線が破壊されたように見えているだけとか。
B: にもかかわらず、氏がOPムービー作成をしていることが(未だに)セールスポイントになっている始末
white: 新海誠ほどの低予算で映像作れるヤツがいないからじゃね? 一人のエリート兵士がいたって戦争の仕組みまでは変わらんですよ。あとは、MAD製作の手法と中身の製作システムとのすごい合致ぶりが、動きたくないという逆方向のインセンティブになってるとか。

世はなべて釣り釣られ

white: まあしかしなんだ、http://rosebud.g.hatena.ne.jp/ については、「面白そうだけど俺は調べたくない」という東氏の釣りに見事にひっかかっているな、と。
B: 確かに、ここで足りてないのはエンジニアリング的な解析かのう。

B: っていうか、執筆要綱がクソっぽいな。そんなセクト主義じゃ(以下略だけど、それ以前にセクシャリティの話がないえろげ評論ってなによ?
white: 実は作り手がもやもやと意識しているのは、調査の底になるデータベースの作成なんじゃないかと思うのよ。しかし自分のやろうとしていることが「底」の作成だということに気付いておらず、でもやってることが違うんだー、というのを主張したくて「対抗関係」と言う勘違い発言をしてしまっていて。
A: ××ではない以上に何も持っていないな
white: これだと年表に毛が生えたもの、てか年表にすらならない可能性もあるよね。
B: 年表なんて、2000年までなら昔の相沢氏の仕事で十分だし
A: 土俵に乗らないので勝負にならない、と
white: 完成した結果の仕事は、おそらく「対抗先」の言説をチェックするための資料であって、そういう意味では「対抗」したいあらゆる言説を抱擁してしまうものであるはず。しかし実はその仕事ってErogameScapeの応用アプリケーションとして作ればいいよね、というオチ(ぉ
white: (ErogameScape以前のErogameScape、が欲しい、という気はするが)
B: (2000-2004がメイドさんの時代か。殻の中の小鳥が出たのは何年だったかのう)
white: というあたりのログを叩かれるの覚悟で上げるべきであろうか。
B: http://rosebud.g.hatena.ne.jp/keyword/%e5%8f%82%e8%80%83%e6%96%87%e7%8c%ae
C: 史観は主観だからなぁ。私は触れるつもりないな
B: 参考文献も古めのが全然足りてないし
white: 史観と史料は違う、というあたりを理解してるのだろうかというあたりが根本問題だな。*3
B: http://www.alles.or.jp/~syaran/list.htm こっちも止まってるしなぁ
B: (しかしインターネット以前の出来事をNiftyとPCVANのログ無くしてどう語る気なんだろう、とか思ってしまった)
B: まー、ソフトウェア工学だって定着しない昨今だからな、はてなに書いたらそれはたたかれるとは思うが

*1: ここでは製作者の数が多すぎる、という意味。

*2: プログラムのレベルから文章表現のレベルまで、様々なレイヤーでの表現技術とかの要素解説とかそういう視点での論?

*3: あとは、「史料へのインデックスはそれだけで立派な仕事だ」という話とかも