「ゲーム構造」を巡る探求(1)

http://ter.ath.cx/wiki/wiki.cgi/%a5%b2%a1%bc%a5%e0%a4%c8%a4%cf%c0%b8%c2%b8%b6%a5%c1%e8%a1%a9
を受けて、自分の考えをもう少し書いておくつもりになったので。


http://d.hatena.ne.jp/gamedeep/20061210/1165725539で書いた

その根源は遅くとも生物が遺伝競争を始めた段階から既にあった

の「遅くとも」はその前段に宇宙開闢から星が形成されるあたり、あるいはそれ以前のことを意識した上での表現だった(とか言い出すのはすげー後出しジャンケンなんだけど)。なんでそこまで言わなかったかって? そりゃあなた、「生物が遺伝競争を始めた段階から」で十分なにかがブチ切れちゃってる思考なのに、その上さらに遡ったら読むに耐えない電波理論になっちゃうからですよ。


しかし「ゲーム構造」というものの存在を(仮定として)受け入れ、そのルーツについて考えるなら、この馬鹿げた遡及――宇宙開闢以前までの――は案外馬鹿にできないものとなる。行動原理やら意志とかを全く無視して、単に条件とその下で見られる挙動という「構造」だけに着目して「ゲーム」というものが何時からあったか、ということを考えるということだからだ。
というつもりで考えると、極端な話何らかの相互作用が発生すればそれはもう「ゲーム構造」なのだともいえる。まさしく

「究極のゲームは宇宙!」

なのだと言える。

ただ、宇宙で起きる諸々の相互作用においては初期条件が決まったら乱数的効果(量子の挙動とかが本当に乱数的なのだとしたら)でしか結果の変動が起こらない。思考の始めでいったん忘れた「プレイヤー」なるものの存在はどこにもない。
だが少なくとも地球上においては、ある時期から「プレイヤー」なるものが存在するようになった。そこでなにか質的な変化が起こったんじゃないだろうか、なんて思うのだ。