"PS3"敗北宣言

……だとしか思えない、TGSでの値下げ発表。廉価版の方を62790円から49980円へ。更にHDMI端子も搭載することに。
北米価格も廉価版(20GB版)が$499から$399へ、60GB版が$599から$499へ変更されると思われる。

HDMI端子については、量産効果を考えてということもあるだろう。端子あるなしの2バージョンの基板を持つよりは、いっそ揃えてしまった方がよい可能性は十分ある。

値下げの意味を考える

そこまではいいが、問題は値下げ。
価格的にXbox 360 + HD DVDを意識していることは明らかだろう。
だがこの値下げをよくよく考えると、散々喧伝していた「新マーケットの立ち上げ」というビジョンよりも、HD DVDBlu-rayの戦いを優先してしまったということである。もしくはビジョンそのものが間違っていたことを認めたということ。
こりゃどうみても敗北宣言だろう。早々に負けを悟って仕切り直すことができるあたりに、まだ救いはあるけれど。これまで喧伝されてきた壮大なるビジョンを伴った"PS3"と、実際に発売されるPS3は(ハードとしては一緒でも)売る側の意識としては別モノになってくるんじゃないだろうか。

あるいはPS3というただひとつのフラッグシップに、命運を賭けすぎたツケ、なのかも。

http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20060922/tgs1.htm
http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0609/22/news034.html